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江戸﨑カントリークラブの話題の記事をお届けします

江戸﨑カントリー倶楽部 コース管理編(その2)

江戸﨑をもっと良くするために、江戸﨑で働くスタッフの話やチョッピリ専門的な話をルポ記事でホームページに掲載、会員と倶楽部スタッフの距離を縮め、皆で「Enjoy Edosaki」を楽しみましょう。
今回は会員が最も気になるグリーン・フェアウエーを管理するコース管理の話です。

レポーター)
前回はグリーンの話でしたが、今日はフェアウエー、バンカー、樹木などの話も聞かせてください。それから、いろいろな特殊車両・機器をお使いですよね!それも少し聞かせてください。

コース管理担当)
グリーン、フェアウエー、ラフ、ティーグラウンド、アプローチエリアとそれぞれ芝生の刈り込みは専用の機械で行っています、これらの機械を「モア」と呼びます。全部で30台以上はあります。ここ10年で台数を増強したことは大いに効果を発揮していますし、昔のトラクターでけん引する刈り込みから自走式のモアを導入したことにより、松林の中のラフも刈り込めるようになりました。大いに助かっています。

レポーター)
刈り込みの機械の名前が「モア」ですか! 機械の話に集中しますが、ほかにどのような機械があるのですか?

コース管理担当)
モアは5連、3連があり、リールモアとロータリーモアの種類があります。30台のモアを東と南でフェアウエー、グリーン、ラフなどで使い分けています。グリーンで自在に走っているのが、転圧ローラーですし、前回説明したコアリングにはバーチドレインが専用の機械です。ほかにバンカー均し機、目土散布機、スイーパー、スプレイヤー、ブロワー、動噴付きタンク車やトラクター、大型・小型ショベル、フォークリフトを保有しています。それから一昨年更新した高所作業車も活躍しています。旧作業車は14mの高さまでだったのですが、新しいのは22mまで可能になりましたので助かっています。例えばドライビング練習場の一番奥の240Yネット奥の樹木の伐採を業者に頼んでいたのですが、外注せずにやれるようになりました。もちろん免許取得者の育成も進めています。

レポーター)
たくさんの機械で大変ですね! フェアウエーのディボット跡に目土を奨励しているのですが、目土のテンコ盛りは刈り込み機械の刃を傷めると聞いていますが?

コース管理担当)
そうですね。ディボットがそのままだと芝の修復に時間がかかりますし、芝が修復してもどうしても凹んでしまいます。目土をしてもらうのが一番ですが、山盛りにする必要はありませんので!
南コースのカート乗り入れも好評と聞いています。南5番は池に囲まれて水はけが悪くカート乗り入れを禁止していたのですが、土を入れることで乗り入れが可能になりました。雨とかでコースが軟弱なとき、昨今の夏の暑さで芝が弱っているときは乗り入れを禁止としていますが、ご了解ください。

レポーター)
バンカーの整備も進んでいますか?


コース管理担当)
東バンカー整備は一段落ですので、今は南のバンカーを整備しています。整備とは一度古い砂を全部掘り出して、排水のための暗渠を更新または清掃して新しい砂を埋め戻します。砂は茨城の高萩の砂を使用しています。南コースはガードバンカーとクロスバンカーで約70ありますが、ほぼ完了し、残りはわずかです。

レポーター)
コース管理は自然が相手ですから大変ですが、最近の苦労話は?

コース管理担当)
今年はなぜか水道管の破裂が多かったです。通常は年に2、3回ですが、今年は10回以上ありました。スプリンクラーやトイレ用の水の供給に支障をきたすわけですので、すぐに対応が必要です。当日の作業予定をキャンセルして、優先して処置します。処置といっても地下の配管ですから、どこにあるかを図面で見極め、さらに漏水している付近をショベル機で掘り起こし、最後は配管を傷めないように、人力で掘り起こします。もちろん配管径も調べ代替品を準備してすぐさま取り替えられるようにしておきます。これは最新の機器や接続配管の進歩、そして地下の配管を熟知しているベテランとの共同作業です。

レポーター)
全般的な話ですが、数年前に南コースのグリーンやフェアウエーの状態が悪いことを、ネット上でたたかれたことがあったのですが、今では改善されネット上でも高評価を受けています。当事者としてどのように受けとめていますか?

コース管理担当)
そうですね! 要因の一つとして倶楽部や理事会が南コース改善に注力し、設備の充実を図ってくれたことがあります。また東コースと南コースのグリーンキーパーをそれぞれ決めて、役割分担を明確にするとともに、コース管理内でのコミュニケーションを良くしたことも一因だと思います。

レポーター)
いろいろな話をありがとうございました。今回のような話を会員メンバー・ゲストもこのQ&Aで知っていただき、その距離が近くなり、親しく話せるようになるとことを期待します。

コース管理担当)
まだまだわれわれは未熟な面はあると思っています。景観に関わる樹木関係にも今後取り組んでいきたいと思っています。ありがとうございました。

 

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